日本には出汁のうまみを味わうことができる飲食店がたくさんあります。
この企画「出汁を味わえる一品」は、そんなお店の一品を紹介する記事です。
第1回は、PRONTOの「UMAMIパスタ」のご紹介。
渋谷でのアポがお昼過ぎに終わって、お腹を空かせながら宇田川町あたりを歩いていたところ、気になるタペストリーを発見しました。
“「だし文化」、世界へ UMAMI Pasta” とあります。
本ブログと同じコンセプトのこの一品、食べるしかない!ということで、
このお店、カフェ&バーのPRONTOに入りました。
今回オーダーしたのは「UMAMIパスタ」と「宇治抹茶レモネード」です。
ちょっと和の組み合わせで攻めてみました。
しっかりと出汁の旨味を味わえる「UMAMIパスタ」
この「UMAMIパスタ」は、ボンゴレスパゲティをベースとしているので、
そもそもアサリ貝の旨味がしっかり出ています。
この貝の旨味は「コハク酸」という、うま味成分らしいです。
それだけだとただのボンゴレビアンコなのですが、どこがUMAMIかと言うと、瀬戸内海の伊吹島産のいりこ出汁で味付けされているのと、パスタの上から厚く削ったかつおの荒削り節をトッピングしている、という点です。
さらにそこにドライトマトが加わり「うま味成分」がたっぷり入っています。
これはなかなかわかりやすく「出汁の旨味」を感じることができるメニューです。
昆布の「グルタミン酸」、かつお節の「イノシン酸」、ドライトマトの「グアニル酸」、アサリの「コハク酸」がいっぱい詰まっています。
旨味の宝庫のようなパスタですね。
ただ実際のところ「コハク酸」は、グルタミン酸とイノシン酸との間に味覚上の相乗効果はないらしいです^^;
だからかもしれないですが、出汁の旨味を感じやすいメニューではありましたが、
旨味を深く味わうことができる感じではなかったかなぁと思いました。
もう少しパスタ麺にたっぷりと出汁のスープが絡むといい感じかもと思いましたが、
この価格(790円)で、この充実度はとても満足でした。
さっぱりとした味わいの「宇治抹茶レモネード」
どうもPRONTOさんは、海外から来る観光客をターゲットにしているようですね。
出汁の旨味を効かせたパスタといい、この抹茶レモネードといい、海外でウケのいいメニューを展開されています。
実際、PRONTOは海外のパブに外観が似ているからか、海外のお客さんが多いです。
さて、この「宇治抹茶レモネード」はなかなかさっぱりとした味わいで、
パスタ系のメニューを食べながら飲むには、とてもいい感じでした。
ぜいたく言わせてもらうと、もうちょっと抹茶のテイストがほしかったかな。
抹茶20%、レモネード80%という感じで、抹茶感がちょっと足りなく感じました。
ちょっと贅沢も言わせてもらいましたが、PRONTOさんのメニュー展開はとてもおもしろかったです。
また次の新メニューに期待してます!楽しみです!